サッカーの第94回天皇杯全日本選手権(7月5日開幕)に、今季J3で戦うAC長野パルセイロがシードチームとして出場することが14日までに決まった。シード選出方法の変更により、前回大会でアマチュアカテゴリー最優秀成績の1チームがシードされることになり、日本サッカー協会はJ1名古屋やJ2北九州を破りベスト16に進出したAC長野を選んだ。

このため、県内からはAC長野のほかJリーグシード枠(40)のJ2松本山雅FCと、県予選を兼ねた県選手権の優勝チーム(都道府県代表枠)の計3チームが出場する。県サッカー協会によると、3チームの天皇杯出場は初めて。

昨年までは、JFLでリーグ戦前半戦終了時点で首位のチームを選んでいた。アジア・カップが来年1月に開かれる影響で、天皇杯恒例の元日決勝は、第94回大会は12月13日に前倒しされる。このため天皇杯の1回戦は従来より2カ月弱早まり、日本協会は「今季のJFLやJ3の暫定成績からチームを選ぶのが困難になった」とシード選出方法の変更理由を説明した。

AC長野の美濃部直彦監督は「もともと(自力で)出場するつもりだったが、昨年の成績が評価されて出られるのはうれしいこと」と話した。

県勢の出場チーム枠が広がったことについて、北信越リーグ1部に所属するアルティスタ東御の堺陽二監督は「一戦一戦挑戦して県代表を目指す」とし、同じ1部の上田ジェンシャン・原田葵監督も「本大会出場の大きなチャンスをつかみたい」としている。
(参考:信毎WEB)