第39節

最後まで優勝の可能性を残し全力でぶつかってくる町田とそれを信じて集まった多くのサポーター。それに対して常に昇格争いをしてきたライバル相手にホームで優勝させまいとする長野。観客7,300人の前で"これぞJリーグ"というような最高の試合となりました。

結果は同時刻におこなわれた鳥取 vs 山口 も引分けたため、J3リーグ優勝はレノファ山口FC、得失点差で2位はFC町田ゼルビア(J2・J3入替戦)となりました。

長野に関していえば前38節で優勝争いから脱落はしてしまいましたが、今季の第3クールで見せたような1戦1戦目の前の相手に勝つことだけを考えて、最終戦の町田との痺れるような戦いをした経験を来季に生かして欲しいと思います。

選手の皆さんお疲れ様でした♪


第39節 11月23日(月)13:00 K.O
@南長野運動公園総合球技場 7,317



長野【1-1】町田 


優勝と自動昇格が懸かる2位の町田と、その可能性はなくなったが、ホーム最終戦を白星で終えたい3位の長野。互いの意地がぶつかり合った一戦は、序盤から球際で激しく争うタフな展開となる。その中で町田はうまくファウルをもらい、FKのチャンスを作っていく。

後半も町田が前への推進力を強めるが、先手を取ったのは長野。64分にスルーパスを受けたMF佐藤 悠希が、右足で冷静に決める。しかし、町田はその10分後に追い付く。CK後の二次攻撃から、FW鈴木 孝司が頭で同点弾を奪った。

引き分けにより町田は勝点1を上積みしたが、勝点で並ぶ首位の山口に得失点差で及ばず。J2・J3入れ替え戦に回ることとなった。

http://www.jleague.jp/match/j3/2015/112314/live/#recap
J.LEAGUE.jp









AC長野パルセイロ
《スターティングメンバー》
GK31田中、DF4内野、3大島、2松原、MF15西口、28パク、7佐藤、6仙石、20都並、FW10宇野沢、13勝又

《リザーブメンバー》
GK21金、MF25、5大橋、8菅野、FW9高橋

交代
:63’仙石→大橋、70’勝又→高橋、80’宇野沢→有永、84’都並→菅野

得点:64’佐藤



《衛藤監督コメント》
1年間お疲れさまでした。(3位が確定した状態での)ラストゲームということで、選手には「ホームの南長野で町田が優勝カップを掲げることを阻止する」という気持ちで、この1週間を過ごさせた。その中で、今日はいつもとは違う、守備からしっかり入り、コンパクトにしてセカンドボールを拾うという形で狙い通りに進められた。コンパクトをテーマに掲げ、言葉だけにならず、誰が誰に行くのかを徹底した。距離感が合ったのでセカンドボール(争い)で戦えた。攻撃面でも佐藤 悠希に背後をずっと狙わせていて、そこから点が取れたので満足している。ただ、追加点の匂いもしていたので2、3点目を取れれば良かったし、警戒していたクロスで失点したのは来季に向けて課題が残った部分。パルセイロが来季に優勝カップをここで掲げる準備ができた、というのは1年の良い終わり方ではないか。

監督コメント全文は↓よりhttp://www.jleague.jp/match/j3/2015/112314/live/#coach


FC町田ゼルビア
《スターティングメンバー》
GK21髙原、DF10土岐田、5深津、15増田、4平、MF17鈴木、6李、29森村、39重松、FW23戸島、9鈴木

《リザーブメンバー》
GK1内藤、MF13大竹、20松下、FW11中村、38久木野

交代:70’重松→久木野、80’戸島→中村

得点:74’鈴木(孝)


《相馬監督コメント》
まずは本当にたくさんの方々に遠く長野まで足を運んでいただきました。一緒に喜びたかったが、勝利をつかめなかったことで実際に(自動昇格は)かなわないことになった。サポートしてくださった方々に感謝の気持ちを伝えたいですし、(J2・J3)入れ替え戦は別の大会となりますが、またサポートをお願いしたいと思っています。(J2・J3入れ替え戦第2戦となる)アウェイでのゲームでは、一緒に喜べるようにしたいなと思う。(山口が終了間際に追い付いたため)今回はぬか喜びという形になってしまったが、勝つチャンスもあり、勝っていれば(自動昇格は)現実のものになった。そういった意味では勝つ力が足りなかった。今日のゲームに関しては長野さんがうちをリスペクトして引いたような形でゲームが進んだ。そして、背後やカウンターを狙ってきた中で失点をしてしまったけど、セットプレーからの流れだったが、1つこじ開けられたことは次につながる部分だったのかなと思う。いくつか決められるチャンスを作っていたと思うが、そこを決め切る力や先に失点をしないことも含めて、勝つためにもうちょっと足りないものがあったのかなというふうに感じている。今は細かいことを思い起こすパワーがない。ただ大事なことは、(普段より)1日短い間隔で(J2・J3入れ替え戦)第1戦がやってくるが、1日でも早くファイティングポーズを取れる状態に、表現できるように、切り替えて準備をしなくてはいけないなと思う。そんなことを言いながら、自分自身も細かく(試合を)振り返られないと言っているが、選手たちとこれまでやってきたこと、もう一段越えないといけないことに対して、ファイティングポーズを取らないといけないと思っている。




▼その他の結果
@とりぎんバードスタジアム 4,013
鳥取【2-2】山口

@あきぎんスタジアム 
2,831 
秋田【2-2】相模原

@沖縄県総合運動公園陸上競技場 
2,368
琉球【1-1】富山

@盛岡南公園球技場 1,765
盛岡【3-1】福島

@藤枝総合運動公園サッカー場 
1,484
藤枝【2-3】YS横浜

※J-22は休み



▼得点ランキング
 
1位  岸田(山口) 32点
2位  福満(山口)19点
3位  島屋(山口) 16点
4位  大石(藤枝) 14点
5位  佐藤(長野) 12点
5位  鈴木(町田) 12点
4位  大石(藤枝) 9点
4位  鳥養(山口) 8点
4位  鳥養(山口) 7点