なでしこジャパンにも選出され、日本代表としても活躍が期待されるレディースチームのエースFW#10横山久美選手。

以下は毎週金曜日17:10~FMぜんこうじ『ドバッシーのフォルサ☆パルセイロ』で放送されたインタビュー内容です。

横山久美


―― リーグ戦11節終わってどう?
横山:出来過ぎの結果っていうか、2位につくっていうのは誰しもが思ってなかったと思うので順調すぎるなってのは思ってます。


―― 1部に昇格してここまでいけるとは思ってなかった?
横山:正直ほんとに降格争いになると思ってたんで、ここまで勝てる試合が増えてるっていうのは思ってなかったですね。


―― どこかできっかけや自信をつかむ出来事があった?
横山:いやでもたぶんホーム開幕の時に浦和とだったじゃないですか、浦和の時はけっこう古巣っていう選手が多かったので気持ちが凄い入った試合でしたし、そういう部分で浦和に押し込まれましたけど“最終的に勝てた”って事はけっこう大きな力になったんじゃないかなと思ってます。あとは勝ってるのがほとんどホームなのでサポーターの皆さんのおかげだなっていうのは誰しもが感じてるだろうし、あの雰囲気でできてるっていうのは力に変えられるっていうかやってて楽しいですね。


―― ホームでこれだけ人が入ってる中でプレーするってどう?
横山:いや楽しいですよ、けどアウェイ行った時の素っ気なさ(笑)マジ素っ気ないなみたいな、練習試合じゃないよみたいな。


―― 逆にホームであれだけ人が入るからテンションが上がるし良いプレーが出る?
横山:あの(観客)数とあのスタジアム。要因ですよね。


―― リーグ目標は当初10得点だったがなぜ10だった?
横山:取れたら良いなと思ってたし、あんまり大きい口叩いて、じゃあ20とか30とか言ってたら他の人の目が怖いですよ(笑)


―― その10点をクリアしたが?
横山:2部の時に1部のチームと練習試合をやらせてもらった時とか、やっぱ相手にボールを支配される時間が長いし全然ゴールに行けない時間があったので、そういうのを考えたら10点なんか程遠いなみたいな(笑)思ってたけど案外点が取れちゃった。


―― 何がこの得点力につながってるの?
横山:たぶん今までにない1部リーグのチームで、うちのサッカーはけっこう縦に早いサッカーだからこんなに攻撃的サッカーはあまりないなっていうか。みんな(他のチーム)回して回してみたいな崩してだけど、うちは取ったらとにかく前っていうか高い位置に当てろみたいな感じのサッカーだから。でも相手がまだ慣れてないなっていうのは思いました。


―― 後半戦に突入して厳しくマークされてる中で点が取れてる要因は?
横山:あんまりマークを厳しく感じてない。自分に3人とか来たら味方が空くじゃないですか、だからこの前のアルビ戦とか自分に沢山(マークが)ついてくれたから他の人が頑張ってくれて~みたいな。で最後おこぼれラッキーみたいな。


―― アルビ戦の2点目は何故ミドルシュートを選択した?
横山:ゴールが見えたんで、相手がそんなに背が大きなキーパーでもなかったから。とにかく無我夢中で追いかけて行って、ある程度の位置とかあんなに離れてるとは思ってなかったんで。


―― 今年は左右のシュート精度が日に日に上がってるが、意識してる?
横山:そうなんかなぁ…。でも両足使えるようにってのは意識してるのと、あとはシュートコース。


―― なでしこジャパンに行ってるのは自信につながってる?
横山:でもなでしこの練習が終わった後の自主練とかでけっこう永里さんとかに色々教えてもらって、ニアとかあとは左足を打てるようにって言われたのがアジア予選の敗退した時に「もっと左足を打てるようになれ」って言われて、そこからすごい練習をやるようになって、でこの間のアメリカ遠征に行った時にシュートコースの事をすごい言われて「ニアに打てるように」って言われて、それでたぶん2点目はあそこのニアを狙ったので。


―― なでしこに選ばれてるのは良い経験になってる?
横山:いやもう刺激しかなっていうか常に色々持って帰ってくるから、メンタルもけっこうズタズタ(笑)


―― 横山久美がメンタルズタズタ?聞いてる人はそうは思ってないんじゃ?
横山:こう見えてけっこうナイーブでガラスのハートだから(笑)


―― なでしこジャパンに行くとどんな雰囲気なの?
横山:オフではけっこうみんなが関わる感じではない。自分の時間は自分の時間みたいな。ミーティングとかも練習の映像を毎日撮って、それを見たい人は見て話すというか話したい人は話すみたいな。だからピリピリ感はすごいですね。
あんまり笑はないかな。パススピードとかも(クラブと)全然違うから自分もリラックスしてできない。「あ、やべ!これトラップミスするな」みたいな(笑)


―― 代表の時は1人部屋?
横山:いや違います2人部屋で総務?の人が決めてるのかな。


―― 特に仲が良いのは?
横山:まあでも自分けっこういろんな人としゃべるし同世代だったら日テレの村松とか、あとはINACの増矢とかはけっこうしゃべるかな。でも上の人ともけっこうしゃべる。(永里)優季さんとか宇津木さんとか。


―― 今シーズン目標とするところは?
横山:そうですねカップ戦もリーグ戦もとにかく賞金取りたいなと思ってます。クラブの現状もちょっとは分かってるからやっぱ賞金かなみたいな(笑)


―― 日中はクラブで仕事してる?
横山:そうです。基本的にはスポンサーさんの所に行って挨拶したりとか、あとはスポンサーになってもらったりとか。


―― まわって行って反応は?
横山:長野だったら色んな人が気付いてくれるってのはありますね。駅前とか、コンビニ行っても声掛けられる。


―― 人の目がそろそろ気になってくるよね?
横山:結構気になってますよ。でも長野の人ってあんまりしゃべりかけてこないじゃないですか、見て終わりみたいな。逆に怖いです(笑)


―― 長野で3年目ですよね。慣れてきました?
横山:たぶん慣れてると思いますね。


―― 長野の人の印象は?
横山:話してこないっていうか、みんな恥ずかしがってサインとかも知り合いの知り合いに頼んでみたいな(笑)直接言ってくれれば全然サインするのにみたいな(笑)


―― ちょっとアレじゃない?怖いんじゃない?
横山:あー確かにそうゆうオーラは出してます(笑)
違うんですよ見た目があんまり良い顔じゃないから、不愛想だし。レディースはけっこう取材に笑って答えるじゃないですか?そういう感じじゃなくて違うキャラも大事かなって(笑)



―― 長野でお気に入りのスポットや休みによく行く場所は?
横山:休みは何してるかな…ゲームが好きだからPS4とか。移動中とか齊藤・大宮と一緒に音楽の携帯ゲームやったりとか。レディースはゲーム好きが少ないんですよ。動画見てる人の方が多いかも。


―― 身体の疲労度はどう?
横山:疲れてるけど“サッカー充”みたいな。サッカー出来てるし幸せ…って思ってやるしかないですよ(笑)きついなって思っててもそれがサッカーやってる証拠だなみたいな。


―― ストレス解消のリフレッシュ方法は?
横山:オフが1日だったら前日に実家に行ってバッジョ(犬)に会って。


―― 好きな食べ物は?
横山:ハンバーグ!大好き。タレはデミグラス~おろしまで。手作り感あるハンバーグって良くないですか?って言って作るわけじゃないんですけど。親が作ってくれるやつを焼いて食べるみたいな。


―― サッカー選手として座右の銘やモットーにしてることは?
横山:自分あんまり周りにサッカーの話ししない。弱音っていうか苦しかった事とかあんまり話さないんですけど、苦しかった事とか話しても上手くなるわけじゃないしそれだったらやるしかないっていうのは思ってるんで。あとオフクロに言われたことは「何か嫌なことがあった時には私だけに言いなさい」って。周りの人に言っても、周りの人が嫌な思いをする時もあるし~っていうのはすごい言われますね。
『冬は必ず春となる』って言葉が好きですね。まあ深いですよね。冬ってあまり良いイメージ無いけど、辛い時があったら絶対に成長できるっていうか必ず良いことがあるっていうのは思ってるっていうか、やれば自分次第で良い方向に行くと思ってる。


―― 今なんか自分のサッカー人生において春が来てる状況じゃない?
横山:いやまた落ちてきてるなってのは感じます。いま耐え時っていうか。でも今年1年でどれだけ成長できるかっていうのは思ってるし、日本で活躍できてもまだまだ世界があるので一つ一つクリアしなきゃいけないなっていうのは思ってる。


―― サポーターに向けて最後にメッセージを
横山:そうですねレディースはトップチームとは違うまた楽しさっていうか、チームの団結力を見て頂いたりとか、あとは私のゴールに期待して頂いて是非会場に足を運んで頂きたいなと思うので、これからも応援よろしくお願いします。